おすすめのミステリー小説/一覧

おすすめのミステリー小説を紹介




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2011年05月19日(Thu)▲ページの先頭へ
臨床ヒト試験・・・「こんなものか?」
ある種のヒト試験のために、今日、採血と血圧、身長、体重の測定のために某施設に行った。

僕が参加する試験については、とりあえず月曜日に自分でプリントアウトして読んでいたが、きっと、当日、施設に行けば、さらに詳しい説明が聞けると思っていた。

が、甘かった!



僕が自分でプリントアウトした資料と同じモノを受付の若いあんちゃんから渡され、「これを読んで、最後のページに署名と捺印をしてください」と言われた。

あらあら。

こんな読みにくい資料を渡して、読んで、同意して、ときたか。



この施設は特定保健用機能性食品(いわゆる「特保」(トクホ))の試験を受託している会社としては、まぁまぁ名前が知られている施設だ。

「特定保健用機能性食品 試験 受託」でグーグル検索すると1ページ目にヒットするぐらいだ。



受付のあんちゃんも学生のバイトじゃないの? という感じで、声も小さいし、要領も得ないし、髪もボサボサだ。

大丈夫かな。。。。

今回は「新薬」の「治験」じゃないからうるさいことは言わない、とは言わない。


こういう施設が「治験アルバイター・治験リピーター」(こんな言葉、無いけれど)を産み出しているのかもしれない。

なにしろ、「怖いこと(副作用など)」を一切、言わない。

何のための試験かも一切、説明なし。

もし、この施設は安全かと個別に相談されたら、おすすめしないな。


あまり細かく書くと営業妨害で訴えられそうなので、これぐらいにしておくけれど、アルファベットを全面に出している会社だからと言って、安心できない。


この先、何が僕を待ちうけているのか、興味津々さ。


2010年12月31日(Fri)▲ページの先頭へ
★2010年「このミステリーがすごい」第1位:『新参者』東野圭吾(著)
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2010年「このミステリーがすごい」第1位。


立ちはだかるのは、人情という名の謎

日本橋の片隅で発見された四十代女性の絞殺死体。

「なぜ、あんなにいい人が」と周囲は声を重ねる。

着任したばかりの刑事・加賀恭一郎は、未知の土地を歩き回る。

「この町のことを思い浮かべるだけで、忽ち様々な人間が動きだした。そのうちの一人を描こうとすると、そばにいる人々の姿も描かざるをえなくなった。まる でドミノ倒しのように、次々とドラマが繋がっていった。同時に謎も。最後のドミノを倒した時の達成感は、作家として初めて味わうものだった」――東野圭吾


東野圭吾作品の中でも、「加賀恭一郎シリーズ」はかなり好きなので、迷わず購入しました。

この小説の舞台は日本橋。

その一角で起こった絞殺事件を調べるべく、着任したばかりの加賀刑事は日本橋界隈のさまざまな場所に出向いていきます。

ただし、「営業マンの上着」から始まり、加賀刑事の見事な洞察力はそれまでの作品同様に見ることができますが、事件そのものの真相は、それほどビックリするようなものではありません。

しかしそれよりも印象深いのが、日本橋界隈の人々や、加賀刑事自身が見せる「人情」です。


全九章ありますが、第一章〜第八章までそれぞれ、加賀が訪れる日本橋の8か所が舞台となっています。

そして事件の調査のために訪れた加賀が、その手掛かりをつかむ様子だけでなく、彼の働きによってそこに隠されていた人々の「大切な人への想い」が前面に出てきたり、通い合っていなかった心と心が再び交流を始める様子などが描かれ、読んでいて非常に心温まりました。

どれも事件の解決に向けての「通過点」の一つに過ぎないのですが、結末が非常によく、それぞれの章がエピソードとして独立して成り立っています。

そして第九章のラストも、「心を通わせていたつもりが実はそうでなかった」という点では非常に考えさせられました。

最後に、加賀恭一郎シリーズはこれの前に、

『卒業 雪月花殺人ゲーム』★
『眠りの森』★
『どちらかが彼女を殺した』
『悪意』★
『私が彼を殺した』
『嘘をもうひとつだけ』
『赤い指』★

以上があります。

もちろんそれぞれ別の事件を扱っていますから、単独でも十分楽しめるのですが、他のシリーズ作品(特に★印)を読むと、加賀刑事の人物像がよくわかりますので別の楽しみ方ができます。




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2010年12月30日(Thu)▲ページの先頭へ
『警官の血』佐々木 譲(著)
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2008年「このミステリーがすごい」第1位。

「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門第3位


佐々木 譲

1950(昭和25)年、北海道生れ。
札幌月寒高校卒。
本田技研勤務を経てフリーに。

’79年「鉄騎兵、跳んだ」でオール讀物新人賞を受賞。

’90(平成2)年『エトロフ発緊急電』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。

2002年『武揚伝』で新田次郎文学賞を受賞



昭和二十三年、警察官として歩みはじめた安城清二は、やがて谷中の天王寺駐在所に配属される。

人情味溢れる駐在だった。

だが五重の塔が火災に遭った夜、謎の死を遂げる。

その長男・安城民雄も父の跡を追うように警察学校へ。

だが卒業後、その血を見込まれ、過酷な任務を与えられる。

大学生として新左翼運動に潜りこめ、というのだ。

三代の警官の魂を描く、空前絶後の大河ミステリ。



戦後間もない東京であっさり警察官に採用された初代安城清二。

彼はふたつの未解決事件、つまり昭和23年、上野公園の不忍池で殺された若い男娼の事件と、28年の谷中のまだ少年の国鉄職員殺人事件に何か共通するものを感じ、独自に調査をしていた。

しかし、32年、自らが勤務する駐在所に隣接する天王寺の五重塔が炎上した夜、持ち場を離れて跨線橋から転落し、轢死した。

清二が謎の死をとげるまでの第一部から、その息子である民雄もまた警察官となるものの、公安部から北大の過激派グループへの潜入を命じられ、赤軍派による大菩薩峠事件にかかわった後、精神を病んで、父と同じ駐在所勤務となり、父の死の真相に肉薄しながら殉職する第二部、そして民雄の息子の和也もまた、安城家で三代目の警察官となる第三部へと続く。

それぞれの部では、一家三代それぞれの読み応え充分の独立した数々の事件・エピソードも語られるが、縦軸となるのは清二の死の謎と、彼が追いかけたふたつの未解決事件なのである。

三代60年の歳月をかけて、和也が辿りついた祖父と父の死に隠されていた衝撃的な事情とは・・・。


本書は、初代の死をめぐる事件が作品を貫いているが、清二、民雄、和也が命じられた任務の遂行は、世相をたどった戦後史であり、時代ごとに変化を遂げていった警察史であり、世間を騒然とさせた重大事件をあつかう犯罪史であり、かつ安城一家三代の家族史である。

本書で私は、単にスケールの大きな大河小説にとどまらない「警官の血」を受け継ぐということの矜持と、リアルに描写されたその時代時代を生きた彼らの警察官人生に思いを馳せた。



終戦後から現代まで3代にわたる警官の人生を世相を交えいろいろなエピソードを交えながら綴った一大叙事詩。

しっかりした、揺るぎのない文体が快感であり、最後の最後まで一気に読ませてくれる。

数々の謎も最後でないと解けないと言う見事な展開。

さすが数々の賞に輝いた作品である。

 
数々の苦難にあいながらも、主人公3代が自分の人生に、仕事に真摯に立ち向かう姿には本当に感動する。

勇気づけられる。

普段文句ばかり言っている自分が恥ずかしくなってしまう。
 
下巻最後エピローグでの和也を描いたところは涙が出るほど感動的である。



今、是非ともお勧めする小説、本当に名作!



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2010年12月23日(Thu)▲ページの先頭へ
★おすすめのミステリー小説「隻眼の少女」麻耶 雄嵩
●このミステリーがすごい(2010年)
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第4位「隻眼の少女」麻耶 雄嵩 (著)


古式ゆかしき装束を身にまとい、美少女探偵・御陵みかげ降臨!因習深き寒村で発生した連続殺人。

名探偵だった母の跡を継ぎ、みかげは事件の捜査に乗り出した―。


異常だ。

この作品に比べたら今までの麻耶の作品や数多あるミステリで探偵が騙ってきた推理など茶番だと思われるほどの圧倒的な完成度。

恐らくミステリ作家なら誰もがこうした作品を一度は目指すだろうが、誰一人為し得なかった作品だろう。

生半可な努力と思考力、発想だけではこの壮大な伽藍は築けまい。

筆者が処女作「翼ある闇」以降ずっと問題にしてきた命題が漸く実を結んだようにも見える。

この極点に達した麻耶雄嵩が、今後創作活動を続けていけるのかということだけが不安だ。

そして一読しただけでは私も気づかず恥ずかしい限りなのだが、この「問題」は単に事件の推理だけに適応されるのではなく動機を含めドラマ部分に密接に影響していることは間違いない。

静馬の感情やエピローグでのみかげの行動だけでなく、そもそも2003年の犯人の動機すら…そうした視点で見ると全く違った様相が見えてくる。

やはり異常な作品である。

とはいえ複雑で読者を突き放した作品ではないので、誰でもお気軽に手に取ってくれればいいと思う。

ドライな探偵と死相漂うワトソンの軽妙な掛け合いや茶目っ気に溢れる文章は読んでいるだけでも頬が緩む。


萌え巫女姿の探偵、訳ありで自殺願望ありのワトソン役の大学生が偶然(?)遭遇する古き信仰が残る旧家での連続首斬り殺人。

犯人は?

動機は?

その18年後にまた同じ事件が発生!模倣犯か?

それとも連続殺人なのか?

真相は?


著者の作品及び文藝春秋からすると単なる正統派で終わるわけないと思いながら読んでいましたが、やはり後味の悪さは用意されていましたね。

しかも従来の作品に勝るとも劣らない衝撃。

本格ミステリとして傑作のうちに完了出来るものを最後にひっくり返す、この読後の後味の悪さは毎回なんとも言えませんね、病みつきになります。

…という従来の作者の路線そのままであると了解してお読み下さい。

巫女さん姿の萌えな表紙のみで判断すると後でしっぺ返しに合います。

後味の悪い結末がアナタを待っています、でも間違いなく本格。


そして怪作。

傑作。

この作品に出逢えて、本当に良かったと思う。



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2010年12月19日(Sun)▲ページの先頭へ
★おすすめのミステリー小説「悪の教典」貴志 祐介
●このミステリーがすごい(2010年)
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第1位「悪の教典」貴志 祐介 (著)


とびきり有能な教師がサイコパスだったとしたら、その凶行は誰が止められるのか──

ピカレスクの輝きを秘めた戦慄のサイコ・ホラー。

●2010年度「このミステリーがすごい!」第1位

●「週刊文春ミステリーベスト10」第1位

●第1回山田風太郎賞


学校という閉鎖空間に放たれた殺人鬼は高いIQと好青年の貌を持っていた。

ピカレスクロマンの輝きを秘めた戦慄のサイコホラー。


イケメンで語学堪能。格闘技を含むスポーツもでき頭脳は明晰。こんなハスミンが人を殺しまくる。

なぜ彼はクラスを支配しようとしたのか、全くわからない。

けど下巻後半の暴走状態にハスミンを何故か応援していた。

うまく逃げられますように、みんなが死にますようにって(笑)。

こんな私は大藪春彦のファンだったりする。

この下巻の後半部分はデビュー作の「黒い家」のクライマックスを彷彿とさせる。

主人公への共感を得る人がほとんどいないだろうから、かなり賛否両論が出るだろうなって思った。

個人的には花丸なんだが。




貴志祐介さんの新刊です。

表紙の黄色に黒いカラスのイラストが何とも不気味で 読む前から嫌な感じがしました。

そしてその通り、読み進みに連れて、その嫌な感じはどんどん膨れ上がって行きましたが、 先が気になって本を閉じれない、つまりどんどん物語に嵌って行ってしまいました。

主人公の蓮実(はすみ)は今まで読んだ本の中でもトップと言って良いほど 邪悪で冷酷極まりない人間(人と言えるのかすら疑問ですが)。

それ程までではないけれど、この本の中には嫌な教師、自己中心的な高校生等、嫌な人間が勢揃いしています。

けれど、そこにはきちんと「正義」を貫こうとする人もいて救われます。

6章434ページの長編ですが、文字の大きさ、会話の多さ、 そして展開の速さで飽きる事無く一気に読めます。

下巻への期待が高まる仕上がりになっています。



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